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2015-11-04

大塚益比古氏によるClarke論文(1999)の日本語訳(全訳)より、件のatあたり…

01:08

http://web.archive.org/web/20010309103929/http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/jarap/Clarke.html

<クラーク論文(1999)>の大塚益比古氏による全訳 より、5.混乱

Roger Clarke, Control of low-level radiation exposure: time for a change?

J. Radiol. Prot. 1999 , Vol.19, No.2, 107-115.

5. 混乱

 ICRP では、放射線防護体系において、行為(線量とリスクを増やすもの)と 介入(線量とリスクを減ずるもの)をはっきり区別してきた。

 線量限度は、ある限られた範囲の線源や条件のもとでの線量の総和に対して適用されるが、それはしばしば、安全と不安全の境界を意味するものと誤解されている。

 とりわけ公衆の被ばくに関しては、家屋内のラドン対策レベルを年間3ないし10 mSv に決めようとする場合に、年間線量限度1mSv の適用に関しては混乱が生じる。

 そして事故が起こると、その時公衆は防護されることを期待するだろうが、その ときには線量限度は適用されず、線量が5ないし50 mSv の範囲に入りそうにない うちは、介入は行われない。


 放射性核種の使用に関していえば、個々の線源からの防護規制として、ICRP は 個人最大線量拘束値 0.3 mSv/yを勧告している。そして事故の場合、被ばくを減らす ための行動をとるための介入レベル(複数)が提案されているが、介入行動を止める ための国際的手引きはまだない。

 どのあたりの線量レベルになれば通常の暮らしを再開できるのか? 確かに1 mSv/y を超えているときに、新しい人たちがその地域の外から移住してきたとき、1 mSvという 線量限度を適用することができることなのか? 事故のあとに、行為のための防護原則 を適用しようとすれば、どの時点から適用されるのか?

 同様に、人が自然バックグラウンド放射線の低い地域から高い地域に移ってきたとき に家を建てることは行為であって、1 mSv限度が適用されるのか? Publ.60 で与えら れた行為の定義を厳密に適用すれば、そういうことになるだろう。


 これらのことは、行為や介入の現行の定義に容易に当てはまらない事柄であり、現在使われているものに取ってかわる論理的に辻褄のあった防護の枠組みをつくり出す

べく、放射線防護の考え方を再検討するのがよいのかもしれない。

 以下に述べることは議論のためのものであり、かつそのための最初の試みである。 そこでは、職業・医療・公衆の三つの被ばくの範疇が一つの包括的枠組みの中にもち 込まれ、かつそれには行為と介入に対する現在の防護体系も含まれている。

 これはICRPの防護体系を根本的に変えるものではなく、補完するものになろうし、 運用上有用なものであろう。

 上述の諸困難のゆえに、また低レベルの放射線被ばくによるリスク評価に不確かさ があるがゆえに、ICRP は線量規制を扱うのに他に方法がないものか検討するようになった。

 そのための提案を用意するに当たって、防護体系を単純化することにある程度の 努力を払った。



6.  可能な道筋
Clarke
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